2014年 7月

先日のジュニアクラブでは『ストレスについて』学習をしました。

ストレスを感じる仕組みや、ストレスをどのように対処するのか、ストレスコーピンググッズの体験などの活動を実施しました。

RIMG0235

 

まずは、自分がどんな感覚刺激の感じ方をするのか 感覚面のチェックを行いました。

”積み重ねられた布団やマットの間に入ることが、好き?嫌い?ふつう?”

”にぎやかな場所、うるさい場所では話が聞きとりにくい?聞き取りやすい?ふつう?”などの

質問に答えてもらうと、様々な回答が返ってきたり、友達と自分の感じ方の違いに気付いたりしているお子さんもおられました。

質問紙を通して自分の行動を振り返るということは改めて自分の理解につながる大切なことなんだなぁ~と実感しました。

 

そしてストレスを感じる仕組みや、どんな時に自分がストレスを感じやすいかをストレスメーターに記載してもらいました。

suto  RIMG0234

ストレスメーターを記載してもらうと”周囲が自分のことをわかってくれないと感じる時にストレスを感じやすいお子さんが多い”結果となり高学年に上がるにつれ、ストレスを感じやすいようでした。

年齢が上がるにつれ自己を認めて欲しいという欲求は高まるので、共感的に理解ができる人の存在は重要だと改めて気付かせてもらいました。

 

最後に、ストレスコーピンググッズの体験。

RIMG0239

オイルタイマーや触覚グッズ、アロマなどストレスコーピンググッズの一部を紹介しました。

グッズはお子さんにとって合う・合わないがある様子は見られましたが、今回の活動を通して、自分のストレスの感じ方やストレス緩和の仕方など自分でコントロールできるお子さんが増えるよう継続してジュニアクラブでも活動を行っていきたいと思います。

今回実施できなかった前庭感覚や聴覚、固有感覚に感覚刺激が入るコーピンググッズはまた次回に紹介したいな~と思います。

 

お子さん自身の感じ方などを知れる活動はお子さんだけでなく、スタッフの理解が広まることにもつながり、とても意義のある活動だな~と感じています。

いろいろ教えて下さったお子さん方にお返しが出来るよう、スタッフも研鑽を積んでいきたいと思っています!!

 

しのはら

 

7月からジュニアクラブに新しいスタッフが入って下さいました。

念願の(?)男性スタッフで、森長コーチです。

森長コーチは本当のバスケのコーチもされているようで、身体を動かしてお子さん方と遊ぶことが好きなようです。

ジュニアクラブの外遊びでの活動では男の子とサッカーをしたり、かけっこをしたりと、女性スタッフ相手では見せなかった男の子のお子さんの本気の力を見かけることがあり「女性スタッフにはお子さん方は、手加減してくれてたのか~」と気付きました。

 

森長コーチ、実は7月生まれだったようで、恒例のお誕生日会が開かれていました。

(ちなみに写真には写っていませんが、矢野コーチも7月生まれでした!!)

huhu

新しいスタッフが入って下さったことで、ジュニアクラブにも新しい風が吹くのではないかと期待しています。

今後とも、ジュニアクラブをよろしくお願いします。

 

しのはら

先日、ジュニアクラブの中学生グループに来られているお子さん方が”上手い自己主張をしよう”という活動を行いました。

55

自己主張って、主張しすぎると”自己中”や”空気が読めない人”など、あまり良い印象を持たれないこともありますが、主張が出来なさすぎるても”イエスマン”や”自分の考えがない人”など、こちらもあまり良い印象を持たれないものです。

時や場所、相手に応じて、適度に自己主張をすることが大切になりますが、その”適度に”というのが なかなか難しいものです。

 

ジュニアクラブにお越しのお子さんの中には自分の意見を伝えるのに自信が持てないお子さんも多くおり、無理をしてでも相手に合わせようとして、しんどい思いをしているお子さんも少なくありません。

また、自己中と自己主張の違いがわかりにくく、自己主張してはいけないと間違った解釈をしているお子さんもおられたため、”自己主張”について、改めて学習を行いました。

 

 

 

そして、相手の誘いを断る時の主張の仕方や、相手を注意する時の主張の仕方、自分の考えを発表する時の主張の仕方などについてロールプレイを行いました。

85f

相手から映画に誘われた時、「そんな子供っぽい映画まだ見とん?私や、そんな映画、見んわ。」と断ってしまうと、相手の価値観を否定することになるので、相手は不快な思いをすることになりますが、

「その映画なぁ、私、あんまり興味ないんよ。ごめん、また誘ってよ」と主張できると相手が感じる不快な思いを減らしながら、自分の意見を伝えることが出来ます。

また、”ごめん”や”ありがとう” などのクッションになる言葉を使えると、さらに相手との角が立ちにくくなります。

 

 

63

 

相手に注意をする時というのが、また難しい問題です。

大人でも相手に注意ができない大人はたくさんいますし、逆に注意をせずスルーすることが無難なことも社会の中では多くあります。

なので、状況を的確に捉えることと、自分が注意をする立場なのかを、まず考えることが大切だと思います。

正義感がゆえに、他人のことなのに自分のことのように腹を立ててしまい、注意する立場でない人が指摘をすることで別のトラブルが生まれる…ということは、ありがちですもんね。自分が注意する立場でないならば、スルーするという行動を行う方が、トラブルは少なくなります。

注意の仕方(振る舞い方)については、「今は○○する方がいいよ」と穏和に注意できる力も必要ですが、それとは別に、自分の身に危機迫るときは多少言葉を荒げないと注意を聞いてくれない場合もあるので、”言い方に気を付ける”という項目は、あえて設けませんでした。

 

 

年齢が高いお子さんの活動を考えるときは本当に難しいな~と感じることがよくあります。

人付き合いやコミュニケーションを円滑にやり過ごす方法はたくさんあり、その人の性格やキャラクターによっても違いますし、考え方に正解/不正解もありません。

また”○○の時は、こんな風に振る舞えばいい”と伝えてしまうと、そのスキルが時と場面・相手によっては適切でないことも多くあります。

ジュニアクラブでの活動を考える時は、なるべく考え方や価値観が偏らないように複数のスタッフと話し合い活動内容を決めていますが、支援者のスキルだけでなく、人間性も研鑽を積まなければと痛感します。

 

しのはら

最近のジュニアクラブでの活動の一場面で、「話を聞くスキルを高めよう」という活動を行いました。

-17

話を聞くと言っても、いろんな段階がありますが、 まずは、基本的な聞くスキルについて。

話を聞くときは、静かにすることや 話し手の方を見ること 話を聞くときの姿勢や態度 などが低学年のお子さんにも必要な、話を聞くスキルと考え、視覚支援の教材を用いて活動を実施しました。

226

また、中・高学年のお子さんには 適度のタイミングであいづちを打つこと 聞いた話のメモを取る練習 などを達成課題とし活動を実施しました。

227

あいづちを打つことや メモを取ることって意外と難しい反面、大人になって仕事をする上でも重要ポイントを忘れないようにメモを取ったり、コミュニケーションを円滑に行うためにあいづちを打ったりと、長期的に見ても必要なスキルになります。

活動を行った後のフィードバックでは、多くの保護者さまから「こんな活動をして欲しかった」「大人になるまでにメモは取れるようになって欲しい」「話の途中でつい口を挟んでしまうので、ジュニアで練習できると学校生活でも変化があるかも」 などのご感想を頂き、とてもニーズの高い活動だったんだな~と改めて実感しました。

 

ジュニアクラブでは引き続き、人の話を聞くときにメモをとる習慣をつけてもらったり、あいづちを打つことを活動の中に取り入れています。

 

しのはら

最近のコメント